歯磨き後のうがいについて
2022年5月17日
虫歯はいわゆる虫歯菌が糖を食べて酸を作り、これが歯の成分であるハイドロキシアパタイトを溶かすことにより起こります。
これを「脱灰」といいます。
初期の虫歯では、脱灰したアパタイトが歯に戻る「再石灰化」と呼ばれる現象が起こります。
フッ素、正しくはフッ化物を含むアパタイトは再石灰化を起こしやすく、いったん歯に戻ると次には脱灰しにくいため、
歯の表面が強いアパタイトに置き換わって虫歯に強くなります。
つまり再石灰化にフッ化物がお口の中にあることが重要となります。
これが虫歯予防にはフッ素入り歯磨き剤が良いと言われる由縁です。
ところが歯磨きの後に何回もうがいをすると歯磨き剤に含まれるフッ化物が流れて薄くなってしまうのです。
歯磨き後に汚れを吐き出した後の仕上げのうがいは、ごく少量の水で1回だけにして、しばらく飲食しないことにより再石灰化効果が高まると言われています。
現在、国内で販売される歯磨き剤の多くは身体に安全な濃度ですので安心して使用できます。
うがいを少なくするだけで虫歯予防が効果的にできるのなら今日から実践するしかありません!!
ぜひ歯磨き剤のフッ素を上手に使ってくださいね!