奥歯の欠損部による補綴
2024年7月12日
奥歯は、歯磨きがしにくいため、虫歯や歯周病により失うことも珍しくありません。
しかし、奥歯が1本や2本失っても他の歯で嚙めるからと放置していると、
歯並びや嚙み合わせのバランスが崩れ、さまざまな悪影響を及ぼします
1)挺出
歯は上下の歯が嚙み合うことで本来あるべき位置に安定します。
失われたまま放置すると、嚙み合う歯が徐々に空いたすき間に伸び、
本来ある位置からズレる
2)歯並びが悪くなる
奥歯が抜けた状態を放置すると。空いた隙間を埋めようと隣りの歯が倒れることがあります。
3)嚙み合わせが悪くなる
歯並びだけではなく嚙み合わせも悪くなることもあります。硬い物が嚙みにくく
片方で嚙んでいると顎のバランスが崩れ、さらに嚙み合わせが悪くなります。
補綴物としては、ブッリチや入れ歯があります。1~2本の欠損であれば、
十分に機能します、慣れるまでは多少の違和感がありますが、健全歯を削ることなく
取り外しが出来るので二次カリエスのリスクが少ないです。ブリッジは欠損している両隣の歯を削り、 支台歯として橋渡しして補綴物をセメントで固定しますので、違和感や取り出しの
手間がありませんが、ブラッシングが重要となります。ブッリチか入れ歯にするかは
口腔内の状態や患者さんの考え方によると思います。