歯ぎしりについて
2024年9月28日
こんにちは。今日は歯ぎしりのことについてお伝えしたいと思います。
顎の痛みを訴えて来院する患者様の中には歯ぎしりや食いしばりが痛みの原因になっている方が多くいらっしゃいます。歯ぎしりをしている状態を長く続けていると顎の痛みだけではなく、歯の表面がすり減り知覚過敏の症状が出る、歯が欠けたり割れたりする、歯周病が悪化するなど様々な問題を引き起こす可能性があります。
歯ぎしりの原因として特に多いのはストレスといわれています。他に飲酒や喫煙、カフェインの過剰摂取、噛み合わせが悪い場合にそれを調整しようとして無意識に歯ぎしりをしているなど。ただ原因の全てはまだ完全には解明されていないそうです。
岡山大学の研究では食物繊維の摂取量が少ないほど歯ぎしりを引き起こしやすい傾向にあるとの研究結果も。
睡眠の質なども関わっているようで歯ぎしりの原因に関してはこれからさらに研究が進められていくと思われます。。
ストレスを感じたときなどに歯ぎしりをすると脳内からドーパミンというホルモンが分泌されます。これは快楽ホルモンとも呼ばれていてドーパミンを分泌することでストレスを解消しようとします。そのことが歯ぎしりの治りにくい原因につながっているそうです。
(ちなみにふつうのお食事などをよく噛んで食べる行為はセロトニンという精神安定ホルモンの分泌を促します。噛むという行為は身体の状況を落ち着かせる効果があるようです。)
また寝る前に糖質の多い食事を取ると食後に上がった血糖値が睡眠中に一気に下がりそれを回復させようとアドレナリンなどのホルモンが分泌され、また一気に血糖値が上がるため血糖値の乱高下が起こり、これがストレスになって歯ぎしりをしてしまうとのこと。
歯ぎしりしている方は、
寝る2,3時間からは何も食べない
糖質を摂りすぎない(特に就寝前の糖質の接種は控える)
食物繊維をしっかりと取る
タバコやカフェイン、飲酒を控える
寝る前はリラックスして過ごす
などをぜひ試してみてください。
大豆やココア、ナッツなどマグネシウムの多い食品はリラックス効果が期待できます。またビタミンB郡の不足は歯ぎしりを引き起こしやすいため豚肉やレバーなどもおすすめです。ただ栄養が偏らないようバランスよく食べることが大切です。
またナイトガードというマウスピースを就寝中に装着することで歯ぎしりの負担を軽減させることができます。保険で作れる装置ですので歯ぎしりがご心配な方は一度試されてもよいかと思います。